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令和6年度修了式 校長講話

2025年3月24日 新着情報, 校長ブログ, 総合

令和6年度が終わるにあたって、この1年間を振り返ってみてください。自分がどの様な目標を持ち、それに向ってどの様な努力をし、結果がどうであったのか。
達成できた部分、できなかった部分をしっかりと総括し、来年度に向けて準備をしていくことが大切です。

志を持って、その達成に向けて一心不乱に努力していくことが求められていると思いますが、そう簡単には見つからないでしょう。志は、すでに皆さんの心の奥底に崇高な想いとして存在しています。様々な経験や努力を積み重ねていくことで、より大きな想いとして表れてくるものです。

テレビコマーシャルに「心の豊かさ」について、鬼が探究していくというものがあります。いきなり「心の豊かさって何だ」と聞かれても答えに困ってしまうでしょう。しかし、本校の教育目標の一つに「心ゆたかに」という一文があります。
皆さん、心の豊かさとは何んだと思いますか。私は感性を磨くことだと思っています。感性を磨くと自分自身の感情や思考に敏感となり「何を大切にしたいのか」「本当にやりたいことは何か」に気付けるようになります。また、他者を理解することにもつながります。相手の言葉や態度だけでなく、その背後にある想いや背景に気付けるようになるのです。
他者の行動に対して寛容になり、許す心の大きさが備わります。怒っているよりも笑顔でいる方が周りの人々にとっても幸せですよね。つまり、日常の中にある小さな幸せを感じられるようになります。それこそが、自他を理解し社会貢献・人類貢献を目指し、豊かな人生を構築することではないでしょうか。
すると、心の奥底にある崇高な想いに気付き、利他の精神へと成長していくでしょう。

感性を高めるために、身の回りの小さなことや相手の気持ちを想像すること、感謝の気持ちを持つこと、自然の中で変化を感じ取るなど、様々な意識をすること、アンテナの強度をあげること等が挙げられます。自分を鍛え、人間的な成長を求めていってください。

「山は木を以て茂り、学校は生徒を以て盛んなり」と言うように、皆さん一人一人の学ぶ姿勢が学校をつくっていきます。
来年度のさらなる飛躍を願っています。

令和7年3月24日
足立学園中学校・高等学校
校長 井上 実