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 1学期の終了を迎え、皆さんはどの様な思いを持っているでしょうか。それぞれに掲げた目標に対し、皆さんの成果はどうだったのでしょうか。

大切なことは、目標を達成できたかどうかではなく、その目標に向かって、本当に努力できたかどうかということです。日々の積み重ね、一歩一歩がやがて大きな成果に繋がっていきます。この3カ月間の一日一日を大切に過ごせたかどうかを振り返ってみてください。まだまだ通過点です。2学期にむけてしっかりと反省し、夏休みに改善すべきことは改善していくことが大切です。

 新型コロナウイルスが5類に移行して、学校行事等も以前のように実施できるようになりました。皆さんはコロナ規制の反動もあり、大変元気に学校生活を送ってくれているように思います。元気ということはものすごく大切なことであり、「元気があれば何でもできる」というように、全ての源であると思います。しかしながら、1つだけ留意していただきたいのは、自分だけが良ければ良いという自己中心的な考えになってはいけないということです。元気さのあまり、他に迷惑をかけるようでは、他者からの評価は得られません。他者を思いやる心が大切です。学力を身に付ける、クラブ活動で成果をあげる、これらは全て自分の人間力の向上につながりますが、その人間力を他者や社会に還元できなければ単なる自己満足になってしまいます。人間力とは「自立した人間として社会において力強く生きていく力」ということです。久しぶりに制限なしで実施した体育祭や昨日の芸術鑑賞会における皆さんのエネルギーや一体感を見て、皆さんなら「何かを成し遂げられる」と確信いたしました。過去は変えることはできませんが、未来は今の行動によっていかようにも変えることができます。本日この時「今」を大切にして、目標に向かって前進してください。

2学期に、一歩進んだ皆さんと再会できることを、楽しみにしています。

令和5年7月20日
足立学園中学校・高等学校
校長 井上 実