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新成人の皆さん、成人誠におめでとうございます。日本の次代を担う皆さんが、足立学園の卒業生として心身ともに成長して成人を迎えられましたことを、心より祝福いたします。
また、今日まで愛情をもってお子様を立派に育て上げられました保護者の皆様方に心よりお祝い申し上げます。

昨年は、残念ながらこのホームカミングデーを新型コロナウイルス感染拡大のため、執り行うことができませんでした。本年は、このように何とか開催することができ、皆様方をお招きし、輝かしい門出をお祝いすることができますことを、大変嬉しく思っております。その輝かしい門出にあたり、一言お祝いの言葉を贈らせていただきます。

思い返せば2年前、本校を卒業したわけですが、卒業式も人数制限があり、保護者の皆様には謝恩会を中止していただくという中での卒業でした。在学中は教育改革のあおりを受け、様々な変更や無理なお願いをし、その一つ一つを了承して頂きましたことを今でも深く感謝しております。皆さんが実践してきたことが、現在では実を結び、足立学園の教育の根幹となり、しっかりと根付いてきております。

この4月より、民法の改正があり18歳成人となります。これにはどのような意図があるのでしょうか。少子高齢化が急速に進むこれからの日本社会において、若者たちの力が不可欠となります。早期に若い世代が日本を支える原動力とならなくてはなりません。その為には、教育改革を進めて、若い世代の早期の自立を促してていく必要があります。若者たちが、世界のため、日本のため、世のため人のために志をもって、自分は何をすべきか、そして何ができるのかを探究し、その使命を遂行することが、大人として社会に貢献するということではないでしょうか。

司馬遼太郎の「坂の上の雲」には、明治時代世の中が大きく変わろうとする中で、自分の為すべきことを探究した3名の若者たちの生き様が描かれています。簡単に要約すると、坂の上に見える青い空、そこに浮かぶ白い雲を自分の理想と捉えて、それを追究し掴み取るために長い坂道を上り続けるということです。今、正に世の中は大きく変わろうとしています。次代を担う皆さんは、高い理想を持ち、それを掴むために、日々長い坂道を上り続けていってください。

結びになりますが、保護者の皆様方の御多幸と、新成人の皆さんの輝かしい未来を祈り、お祝いの言葉とさせていただきます。

令和4年1月9日

足立学園中学校・高等学校
校長 井上 実