今週も、探究のようすをお伝えします。
高1
いよいよ始まる個人探究に向けて、先輩を招いてお話を伺いました。
後輩たちから出た素朴な疑問や、なかなか答えづらいような質問に対しても、
とても丁寧に答えてくれました。
高校時代の探究活動が、今の大学生活の強い武器になることなどを話している姿はとても立派で、
そのような先輩を見て、まぶしく感じた生徒もいたのではないでしょうか。
私たち教員も、ひと回りもふた回りも大きくなった卒業生を、とても誇らしく思いました。
高2
今回は、2名の生徒の探究活動を紹介します。
佐藤 伸一くん
探究のテーマを決める時には何を調べてよいかよく分からなかったです。
「好きなことやれ」と言われてもなぁという感じでした。
それでも足立区の学校に通っているので足立区にかかわることがしたいという思いがありました。
足立区が治安が悪いという話をよく聞くので、
「治安が悪い地域をなくすために」ということをテーマに挙げました。
足立区役所に問い合わせて使ってみたらと言われたのが「警察白書」です。
高度成長期から今までの犯罪件数を調べてみたところ、
日本全体では減少傾向にあるものの、足立区は平成13年くらいまでは増加傾向にあって、
その後減少しているということが分かりました。
テーマに沿って考え始めると、「治安が悪い」とはどういうことかが良く分からないことに気づき、
まずはその定義づけを決めようとしています。
治安をよくするにはどうしたら良いかということの具体的な検討にはまだ至っていません。
徳江 隆輝くん
探究テーマは「犯罪者の共通事項―サイコパス」です。
今日の日本で発生している猟奇的なサイコパス犯罪の実行犯たちには、
なにがしかの共通事項はあるのか、と思ったことがきっかけです。
猟奇的犯罪は前例や先行研究がないものも多いことがわかり、
自分の探究ゴールに向けては場合によっては独自の展開も必要になるかもしれないと考えています。
また、研究していくうちに犯人像の印象が
いわゆる「悪」だけではないのかもしれないという気持ちも生まれました。
最終的には自分の探究したことを世界の人に伝えたいと思っています。