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第43回足立学園中学校卒業証書授与式 式辞

2024年3月22日 新着情報, 校長ブログ

桜のつぼみも日増しに膨らみ、陽光うららかなこの良き日に、初鹿野理事長先生を初めとする学園役員の先生方、同窓会・PTA役員の皆様方、並びに多数の保護者・ご家族の皆様方のご臨席を賜り、足立学園中学校第43回の卒業証書授与式を挙行できますことを、心より御礼申し上げます。

 さて、ただ今卒業証書を授与されました183名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今、次のステージに足を踏み出そうとしている皆さんの心の中には、この3年間の色々な思い出が去就していることと思います。新型コロナウイルスの影響が残る中で入学し、1・2年次は各行事が制限の中で行われました。3年次にはようやく制限がなくなり以前の状態にもどりましたが、様々な戸惑いの中で学校生活をおくってきたことと思います。
しかし、その様な変化に対して見事に適応し、学業やクラブ活動だけではなく数々の経験を積み人間力を培ってきたことと思います。そうした力の大きさは必ず将来のためになるものと思います。

中学校卒業とは義務教育9年間の全課程を修了したことを意味し、同時にその証書は皆さんの努力の成果というべきものです。この3年間の皆さんの努力の成果はこれからの人生において、何物にも変えがたい人生の糧となることでしょう。そうした成果は決して自分一人で成し得るものではありません。15年間絶え間なく愛情を注ぎ続け、これからも注ぎ続けてくれるご両親・ご家族に、今日の卒業に際して、心より「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えて下さい。感謝の気持ちをもてる人間は人に対するやさしさ、思いやりを備え、回りからも喜ばれる存在、ありがとうと言われる存在へと成長できます。それこそが、志の原点なのです。

東日本大震災から13年が経ちました。今だ、復興の途中にあるなか、今年の元日には能登半島地震がありました。これは決して対岸の火事ではありません。すべての日本人が、自分事として自分のできることを考え、一隅を照らすことが重要であると考えます。そのためにも、人間力、学力を身に着け、より高度な人類貢献、社会貢献を目指していってほしいと願っています。

克己心という言葉があります。文字通り己に克つ心です。人の心の中には、何かを成し遂げたいという気持ちと、そのために必要な努力にブレーキをかけてしまう弱い気持ちが存在します。その弱い気持ちに打ち勝つために、克己心とか努力は嘘をつかない等の言葉で自分を励ましてきているのです。克己心のある人は、物事を先延ばしにはしません。やれば終わることにはすぐに着手します。目の前の事に向って、即座に取り組み一つ一つ成果を挙げていくことで自信がつき弱い自分に勝てるようになっていくのです。そして、目的意識が明確です。なりたい自分を具体的に描くことで、それを達成するための小さな目標が見え、一つ一つ積み重ねていくことができるようになります。つまり、どれだけ自分を愛し、どれだけ辛抱して頑張れるか、その意思の強さは必ず結果に表れてくるものです。克己心をもって努力することで、振り返って見たときに、以前の自分とは異なる強さが備わっていることがわかるようになるはずです。そして、何事に対しても取り組む姿勢が向上し、さらなる成果へとつながっていくでしょう。

人生には困難がつきものです。自分の志があり、その為にという克己心があれば、乗り越えることができるのではないでしょうか。つまり、「志を立てて、以って万事の源と為す」ということです。これは明治維新の原動力となった志士達を育てた吉田松陰の言葉です。皆さんにも「夢なき者に成功なし」とお伝えしていると思います。時代が大きく変わる時、その舵を取る人達は皆、世のため人のためにという、大きな志を持ち、その達成のために全力を尽くして努力したのです。

今、AIの台頭により、世の中は大きく変わっています。変化に振り回されるのではなく、この変化に乗じて自分の活路を切り開いていこうとするポジティブな考え方ができる時代でもある訳です。皆さんの能力は無限大です。どのような困難が立ちはだかろうとも、それを自分のスキルアップの為とポジティブにとらえ、失敗を恐れずに果敢に挑戦していって下さい。足立学園中学校の卒業生として、胸を張り、誇りをもって突き進む姿が、後輩たちの「道標」になると確信しています。

 皆さんの大半は足立学園高等学校に進学するわけですが、何事に対しても真剣に取り組む姿勢をしめし、やればできるという自信、自分は尊い存在であるという自尊心、これだけのことをやったという自負心、自分は認められるべき存在であるという自己肯定感を備え、誇りをもって歩んで行ってください。

 保護者の皆様方、ご子息のご卒業を心よりお祝い申し上げます。皆様方にはこの3年間、本校の教育活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

結びとなりますがもう一度、
「夢なき者に成功なし、志をたてて挑戦せよ 足立健児よ」
とエールを送り、卒業生の未来に幸多からんことを祈念申し上げ、式辞とさせていただきます。
    
令和6年3月22日
  足立学園中学校
    校長 井上 実