2025年4月29日、全日本柔道選手権大会の会場で、柔道部監督の徳原 勉先生が、優秀指導者として全日本柔道連盟より表彰されました。
この賞は、前年度に日本代表で世界大会に出場し、優秀な成績を収めた選手の育成にかかわった指導者に与えられるものです。
足立学園の生徒とOBが数々の世界大会で活躍しています。近年では特に武岡 毅さん(パーク24所属)が目覚ましい結果を出しています。
2024年は、グランドスラム・パリで優勝、世界選手権(アブダビ)で準優勝、グランドスラム・東京で優勝。
2025年は、グランドスラム・バクーで優勝、6月13日から行われる世界選手権(ブダペスト)の出場が決まっています。
これらの功績と、日本柔道界への普及振興がたたえられました。
徳原先生は、1953年生まれ、東京都武蔵野市出身です。
中学2年生の時、野球部とサッカー部を掛け持ちして活動していましたが、学校の相撲大会で優勝したことがきっかけで柔道部の大会に助っ人として出場し、負けた悔しさから柔道にのめり込み始めました。
高校では八王子学園の柔道部に所属し、関東大会に団体で出場、個人戦ではインターハイ予選ベスト8の実績を持ちます。
その後、日本体育大学に進学し、柔道を続けました。
大学卒業後は足立学園で教員となり、柔道部の指導を開始しました。
最初は、40人いた部員が5人に減ったり、なかなか試合で結果が出せなかったりと困難の時代もありましたが、選手育成に力を注ぎ、徐々に国民体育大会代表やインターハイ出場を果たすなどの成果を上げました。
次第に全日本の強化選手を輩出するようになり、世界で活躍する選手を多数輩出するようになりました。
指導歴は50年になります。
指導者としての苦労もありました。特に選手生徒が大怪我の際には、柔道を辞めようと思ったものの、その生徒が努力する姿を見て指導を続けることを決意しました。その生徒は、パラリンピックボッチャ競技で銀メダルに輝いています。
指導方針は、基本動作を徹底し、礼儀正しい選手を育てることを重視し、文武両道を推奨しています。
徳原 勉監督
「足立学園に入学してきた無名の選手が優勝し、卒業後に活躍することが何よりの喜びです。
今後の目標は、団体戦での全国優勝を果たすことです。(2024年度は準優勝)
また、生徒には柔道のみならず、生活態度や学業も大切にし、両親や応援してくれる人への感謝の気持ちを忘れないでほしいです。」
徳原先生は、昨年、フランスのアルヌ市からも名誉市民勲章を受章されました。
フランス・アルヌ市より名誉市民勲章受章の記事はこちら
徳原先生おめでとうございます。今後も生徒育成指導と柔道の振興へのご活躍をお祈りいたします。