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アフリカスタディーツアー報告

2023年2月24日 新着情報, 総合

2022年12月17日~25日、「 アフリカスタディーツアー」を実施し、9名の生徒と4名の教員がタンザニアに行きました。

12月7日には、在日タンザニア大使館を訪問し、タンザニアについての理解を深めるために、参事官と様々な質疑応答の時間をいただきました。 大使も本校の意図をお聞きになって大変喜んでくださり、タンザニアへの安全な旅行を祈願してくださり、帰国後はタンザニア親善大使になって、タンザニアに行ったことのない日本人に、タンザニアや国民に関する全ての情報を共有してほしいと願われました。

足立学園では、志を育むために様々な体験プログラムを用意していますが、7種類ある海外プログラムもその一つです。
グローバル教育を進めていく中で、先進地域以外も含めて海外研修を実施する必要があると考えています。アフリカは世界で最も貧しい地域ですが、今後の発展が最も期待される地域でもあります。アフリカの現状を実際に目にして考察することが、 世界の多様性を理解し、グローバルな視点を身に付けることにつながると思います。

海外では、国境に関係なく人々の移動・交流が盛んに行われています。本校生徒が若いうちに海外を訪問して、グローバ ルという言葉など当たり前のこととして、世界に飛び立つことを期待しております。

事前学習後、現地での9日間で様々な体験をしてきました。画像と共にご覧ください。

キリマンジャロ山麓の宿に1泊。まだみんなマスクをしています。ベッドには蚊帳がついています。

夜のミーティングの様子。タンザニアに来た目的などを再確認しています。

農村地帯の散歩による植物学習では、トウモロコシ、パイナップル、マンゴー、パパイヤなど、たくさんの植物を観察し、朝市で地元の方にインタビューしました。
この様子は、中学2年生にMicrosoft Teamsのライブ配信で伝えられました。





地元NGOとの植林活動の様子は、タンザニア国営テレビの取材を受け、現地のニュース番組で2回にわたり放映されました。


マニヤラ湖近くのムトワンブキャンプサイトで最初のキャンプを体験しました。
専属のコックとテントを張ってくださる方が同行してくださいました。

伝統工芸の「マコンデ彫刻」について学び、彫刻体験をさせていただきました。



現地農業とバナナ農園視察では、手作業で稲刈りや脱穀が行われている様子や、バナナについてとバナナビールやワインの製造について学びました。
用水路で泳いで遊ぶ子供たちにも出会いました。



ムトワンブでの学校訪問では、クリスマス休暇中にもかかわらず、3歳から5歳を中心に、80名以上の子供たちが歓迎してくれました。足立学園の生徒は、手品・ゴルフ・スマホでのピアノ演奏などを披露しました。中でも歌とダンスは、一緒に踊ってくれる児童が出て大いに盛り上がりました。
サッカーボールと空気入れをプレゼントしてきました。





伝統的な家庭料理を味わう体験では、一般的な家庭のコンロの様子、調理の様子も観ることができました。
「ハレ」の日にいただくきんとんのようなサツマイモの料理を私たちのために作ってくださり、感激しました。



世界遺産「ンゴロンゴロ保全地域」で1泊のキャンプとサファリツアーを行いました。東京都23区がすっぽり入ってしまうほど巨大なクレーターを上から見た時も驚きましたが、中に入って野生動物に出会う度の驚きは、次第に薄れていくほどたくさんの動物に出会いました。
中でもライオンが狩ったシマウマをハイエナが奪い、逃走して食べているシーンや、内臓を食べられて胴体が空洞になったシマウマの様子には、全員が釘付けとなりました。
テントの車の到着が遅れ、全員で設営を行いました。この日を境に生徒たちのチームワークの良さが現れてきました。
夜は野生のシマウマやバッファローが徘徊しているエリアでのキャンプで、大雨の中の就寝も忘れられない思い出です。

























人類発祥の地の記念碑を経由して世界遺産「セレンゲティ国立公園」に入り、2泊のキャンプとサファリツアーを行いました。どこまでも続くサバンナでの野生動物の気配と臭いとハエの多さは強烈な思い出です。シマウマとバッファローを食べた後で昼寝をしているライオンの家族、ガゼルを木の上で食べた後に近くの木の上で昼寝をしているレパード等々、数えきれない見渡す限り存在しているヌー等々。夜は満点の星空で流れ星も鑑賞できました。














セレンゲティ国立公園でのキャンプの様子をMicrosoft Teamsで学校にライブ配信しました。スタッフの皆さんも協力してくれて、陽気な内容でお届けできました。
キャンプが最後となり、テント張りとコックの皆さんとはここでお別れとなりました。
ヌーの大群が移動することで有名ですが、この時期は、辺り一面、地平線までヌーが草を食べている様子が見られました。











セレンゲティ国立公園に別れを告げ、マサイ族の集落で、暮らしぶりを学び、生徒はジャンプ対決も行いました。水も電気も持っていません。至る所で牛を放牧しているマサイ族の様子が見られました。観光客相手やアクセサリー・工芸品販売でも外貨を稼いでいて、男性の一部は英語を話します。道端で蜂蜜を売る人たちの姿も多く見られました。




コーヒー農園では、苗木を育てるところから、手作業で焙煎してコーヒーになるまでを学びました。養蜂の様子も見せていただきました。



タンザニア最後の宿泊はカラツのロッジでした。クリスマスイブということもあり、素敵な雰囲気で過ごすことができました。
タンザニアを代表するアートの「ティンガティンガ」がたくさん飾られた素敵なレストランでビュッフェを楽しみました。


最終日、セキュリティー万全のスーパーマーケットで買い物をし、ランチの後、キリマンジャロ空港でドライバー兼ガイドさんとお別れをしました。
7日間、ずっと一緒でしたので、大変名残惜しく、再会を祈りながらお別れをしました。





コーディネーターの大津さん、ATIの白井さん、スタッフのジェームスさん、フィリップさん、デイビッドさん、ピウスさん、エマニエルさん、アポロさん、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

日が経つにつれ、生徒たちに変化が出てきました。大きく変化が見られたのは、ンゴロンゴロ保全地域でのキャンプの辺りからです。積極的になり、チームワークがどんどん良くなっていき、表情も良くなり、笑顔が増えていきました。
体験以外にも、町やインフラ設備、ゴミ等、目にした多くのものに影響を受けました。
ツアー後、生徒たちは論文を書き、プレゼンテーションを行いました。2万字以上のレポートを仕上げた生徒もいます。進路先を決めた生徒もいます。

今回のツアーが生徒たちに与えた影響は、予想をはるかに超えるものでした。
ブラッシュアップして継続していきたいと思っております。