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令和3年度3学期始業式校長講話

2022年1月8日 新着情報, 校長ブログ, 総合

新年おめでとうございます。
年頭にあたり、まずは今年こそコロナが収束し、コロナ以前の生活に戻る日が訪れることを、心より願っています。
3年生の皆さん、いよいよ大学入試本番の時期を向かえました。くれぐれも健康に留意し、全力で挑み、目標を突破してください。心より健闘を祈ります。

さて、冬休みも終えて3学期が始まります。年末に収まりかけていた新型コロナウイルスの感染者が再び激増し、いまだ予断を許さない状況です。現在、重症化率も低く、一部では「インフルエンザや風邪のようなものだ」との風潮もありますが、罹患すれば2週間の隔離が必要で、濃厚接触者に対しても同様の措置が取られてしまいます。この影響は計り知れないものであり、3年生の入試や保護者の仕事等に多大な影響を及ぼしてしまいます。まずは、罹患しないように各自において、健康観察を徹底し、不調の場合は絶対に登校しないようにしてください。

沖縄等のデータでは、最近の症状としては、37.5°以上の発熱、喉の痛み、咳症状が主であり、以前のような味覚・嗅覚障害は少ないということです。風邪の症状と酷似しており、細心の注意が必要です。本校としては、通常の授業を実施してまいりますが、状況次第では突然にオンライン授業に切り替えることも考えられます。事前に、必要な学用品等を持ち帰り、その準備をお願いします。入り口検温、消毒、黙食等の感染対策は引き続き実施していかなければなりません。皆さんのご協力をお願いいたします。

終業式にお話しいたしましたが、何かで力を発揮して表彰を受ける生徒こそ、クラスの仲間や、授業、行事において模範となり、周りを大切にし、皆が心から喜び、応援してくれる存在であってほしいという内容でした。このことは、一人一人、全ての皆さんにあてはまります。個性尊重・美点凝視の時代ではありますが、高い専門性をもって社会に貢献しようとするならば、幅広い裾野・土台をつくらなければなりません。学校で行われる授業・行事・クラブ活動・友人との関係等、全てがその土台をつくる源となります。一つ一つの授業や行事を大切にし、主体的に取り組んでいって欲しいと願っています。

民法の改正により、今年の4月1日より成年年齢が20歳から18歳に変わります。現高校3年生の皆さんは全員、高校2年生は18歳となった日から民法上、成人として扱われます。成年に達すると、親・保護者の同意なくして自分の意志で様々な契約が可能となります。しかし、契約の知識や経験が少ないため、そこに漬け込む犯罪も増加し、消費者トラブルに巻き込まれやすく、細心の注意が必要です。飲酒・喫煙・合法ギャンブル等は、青少年保護の観点から現状維持となります。

日本には少年法という法律があり、これは民法と連動しているわけではありません。18・19歳の者に対しては、少年法上、少年として扱われることは当分の間、継続されます。このように、日本の国として、青少年の成長を早期に求め、若者たちが自立し、自覚をもって社会の中心を形成することを望んでいるのではないでしょうか。これは決して他人事ではありません。中学1年生であっても、5年後には成人を迎えることになるのです。

学校教育も変革を求められています。皆さんをいつまでも子供扱いしているわけにはいきません。大人として責任ある行動をとり、自分の人生をしっかりと切り拓いていけるように成長していくために、日々お互いに努力し、心身の成長を遂げることができる1年にしていきたいと願っています。

令和4年1月8日
学校長 井上 実