校長ブログ

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月日の経つのは早いもので、もう立春になりました。水仙は12月に初めて芽を出したと思ったら、すでに10㎝~15㎝の丈になっています。蕗の薹も日当たりが良ければ蕾を大きく膨らませてくる頃でしょうか。

先週は思いもかけない人が訪ねてきました。私が校長1年目の時に卒業した卒業生です。高校3年の秋から体調不良が続き、精神的にもまいってしまい、登校することができずにいました。3年間学校に真面目に通ったものの、最後になって卒業が危ぶまれた生徒でした。最終的には卒業を認定しましたが、その後の報告にお母様と一緒に来校されました。卒業後、ギターづくりを習いに専門学校に通いながら、途中でアメリカに行き、著名なアーティストとの意見交換などもしたそうです。そして、体調不良を何とかしようと医者を捜し歩き、やっと原因が脳神経細胞シナプスに充分な栄養素が届いていなかったことによると分かり、今ではすっかり良くなった話も聞きました。そこまでよく立ち直ったという驚き以上に、探究力のすごさを感じました。それは私たちがこれから養おうとしている「生き抜く力」そのものでした。就職も決まり、2月からは会社に勤務することになったことや、明日は高校時代の友達と会うということも聞き、お母様も本当に嬉しそうでした。私もこの卒業生に関われたことを嬉しく思ったものです。これからも元気で活躍してくれることを祈っています。

さて、学校は先週中学入試も終わって、今週は土曜日から高校入試が始まります。本校を受験する生徒諸君は体調を壊さないよう注意して、万全の態勢で入試を迎えてください。また、本校の高校3年生も受験本番に突入したことかと思います。最も良いコンディションで第一志望校の受験に臨む…これも実力のうちです。40年以上前の私の経験で言うならば、試験当日早朝に、もう一度確認しておこうと思った部分が出題されて、満点に近い点数を取れた科目がありました。おかげで数学の失敗を補えたのが合格につながったと思っています。大事なことは、最後の一瞬まであきらめないこと、できない問題はみんなもきっとできないのです。焦ることはありません。できるものを確実に点数につなげることです。健闘を祈っています。