新着情報

news

2学期の終わりになりましたが、良い結果が出たでしょうか。あるいは今一つだったでしょうか。
成功とは何でしょうか。成功は、自分の掲げた夢や志に向かって、挑戦しきれたかどうか、納得のいく努力ができたかどうかにかかっていると思います。自分がしっかりやれたと思えば、それは、大成功と言えるのではないでしょうか。
2学期には、体育祭があり、学園祭があり、中間テストや期末テスト等、皆さんは大変な思いをしたと思います。
「大変」=大きく変わる
皆さんの心の中で何かが大きく変わっていれば、その大変は、大いに価値あるものになります。大変な困難が押し寄せてくるというのは、大きく変わるチャンスでもあるわけです。皆さんが一つひとつどんな小さなことであっても、「よし、これを乗り越えるぞ」とか「これが自分の人生にとってのプラスになることなんだな」という思いで、大きく変わろうとすることができれば、これは、価値あるものなのです。嫌だ嫌だと言って困難から逃げていくと、自分の人生も遠退いていきます。
成功とは、そういったものに着々と歩みを進めていくことなのだと私は思っています。
皆さんの2学期、まあできたかなと思う人もいれば、いや、まだまだもっとできたなと思う人もいると思います。
考え方として、まだまだやれるなと思えば、その紙一重の思いが人生への成功へと大きくつながってくるものだと私は思っています。目先のことでなくて先の先を考えて。
学校教育は、皆さんが社会でより良く生きるための準備なのです。その一つに大学進学があるわけです。
高3生は今、その大学進学に向かって大変な思いをしている真っ只中の時期だと思います。
今日は、足立学園として、この高3生の出陣に向けて、エールを送りたい。
男には、外に出ると7人の敵がいます。7人か8人かわかりません。多くの敵がいます。
それを打ち負かすために、昔から、三三七拍子というやり方があります。
高1・2年生、中学生、心を籠めて高3生にエールを送りましょう。
やわな、半端な気持ちでは伝わりません。本気の気持ちで手を打ってほしい。私が合図を送ります。
合図と同時に大きく手を打ってください。ここは、笑顔は要りません。真剣な思いを3年生に向けてほしい。

努力は実力を生む。実力は自信を生む。
皆さんがやってきたことに自信を持ち、挑戦していってほしい。
結果は決まっているものではない。
逆に言えば、どんな結果も努力次第で勝ち取ることができる。
成功とは、その努力をいかに積み上げたかどうかで決まる。

私は、3年生が自習室や職員室前で一生懸命勉強している姿を日々見ています。ですから頑張れという言葉をあえて言いません。もう頑張っています。
むしろ、信じています。高3生がいかんなく力を発揮してくれることを。
皆さんがそういう思いになって、毎年毎年高3生を大学へ送り込む。そして世の中に送り出す。
こういう伝統をしっかりと築いていかないといけないと私は思います。
いろんな気持ちがあるでしょう。嫌だったこともあるでしょう。そういったことを全て乗り越えてピュアな気持ちで旅立とうとしている、挑戦しようとしている高3生に対して、いかんなく、邪念なく、濁りなく、応援してあげようと気持ちが、下級生には必要なのです。そしてその背中を見て、次に続いていってください。
来年は2年生の番です。去年も言いました。1年あっという間です。その1年間をどう君たちが積み上げていくか。
幸せな人生だったと最後に言えるように。高校時代、面白かった、ためになったと言えるように、日々努力していっていただきたいと思いながら、平成31年、令和元年、この幕を閉じていきたいと思います。
来年は令和初の受験になります。
本当に、いかんなく力を発揮してくれることを信じています。

令和元年12月24日
校長 井上 実