校長ブログ

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29年度は中学455名、高校1010名でスタートしました。始業式・入学式も終わり、いよいよ新入生はオリエンテーション、在校生は授業が開始されました。

高校1年生及び特別教室のWi-Fi環境整備と、電子黒板の設置が連休明けにも完了します。これにより、28年度は中学2年・3年に留まっていたICT機器利用の教育活動がさらに広がります。各先生方もそのための準備を進めていますし、学園全体の授業改革と併せて各教科の交流と研修をすすめていきます。

学校行事はこれまでスポーツ中心の傾向が強かったですが、アクティブ・ラーニングの精神に合わせて、改革を進めていきます。高校1年で行われる校外授業では、中入生が喜多方で農作業に取り組み、農泊を通じて日本の農業の抱える課題や農業のやりがい等について直接体験学習をします。高入生は震災学習、五色沼トレッキング、飯盒炊爨とカレーに加えて芋煮にチャレンジしながら、クラスづくり・仲間づくりにしっかり取り組みます。体験し、自分の役割を果たすことや考えをまとめることにより、今まで以上にしっかりとした学力が身につきます。これは教室の中ではできない貴重な学習です。

私は昨年、創立者である堀内亮一先生のルーツを訪ねて米沢市の上杉博物館を訪れましたが、その帰路に現地の視察に行き、高入生が宿泊する施設や喜多方市グリーンツーリズムの方々にも会ってきました。今年は本番ですので当然ながら私も参加します。私達が出かけることにより、風評被害で悩む現地の人達の励ましに少しでもなればと願っています。

高校2年生の3月には修学旅行があります。4泊5日ですが、沖縄・北海道の2方面から自分の好きな方を選んで仮担任・仮クラスを決めて取り組みます。これまで北海道はスキーで3日間とりましたのでどうしてもスキー中心になってしまいましたが、これを短縮して、これからは函館まで足を延ばして自主研修に取り組めるようにし、帰りは北海道新幹線で帰ってきます。沖縄もマリンスポーツの種目を1つ削って、平和学習の時間や沖縄の文化を学ぶ時間に割いて行きたいと考えています。

これらの取り組みはすでに始まっていて、生徒の事前学習がもっと生かされて、体験を通じて生きた学習が身についてくれることを願っています。

30年度に向けては文理科と普通科の統合と普通科の新しい3つのコース制設置(東京都へ認可申請中)をはじめ、学校改革をすすめ、生徒の学力をしっかりと付けていこうと準備を進めています。